コロナの蔓延に恐怖し震えていた2020年5月、前月には緊急事態宣言が発令され、不要不急の外出自粛が叫ばれていたころ、自転車には乗りたいが、市街地に店を構えるみさかに集合して仲間でつるんで走るのは問題がある(コロナも周囲の目も)
人との接触をできるだけ避けて安全に自転車を楽しむなら、車載して県内の未走行地および日帰りでは厳しい距離の場所へ行ってみようと思いついた。
それからは単独またはごく少人数で、東秩父・寄居あたりまで車載してのサイクリングを満喫していました。
今回は、2020年5/17にA藤さんが企画したルートと半月後の5/30に私が企画し走行したルート(一部変更)をミックスして再訪問です。
午前9時20分、秩父高原牧場の北に位置する<釜伏峠>をスタート。
肌を刺すほどではありませんが、時々ブルっとくる冷え込みです。
皆野へ向かうため、まずは県道361号線にて山を下り、民宿きりしまを右折すれば<林道 能林線>です。
民宿きりしまには変わった形の生垣?がありまして、せっかくの景色をブロックしているのは防風のためかな?
能林線は距離約5㎞、最大勾配17%。
皆野から上がる場合、始めは勾配が緩く気持ちよい沢沿いですが、その後いっきに勾配が跳ね上がるので、非常に苦しみ甲斐のある道です。
県道82号線を横断して<下田野通り>を西へ。
国道140号線を横断してすぐ右に<よしはし食堂>ってジビエ料理と天然鮎料理のお店があります。
以前、くま丼にカレー(珍しい白いカレー)を美味しくいただき、次は鹿肉を食べたいと思っていたのですが、
初めてのプーさんはワイルドな噛み応えでした。(臭みはありません)
白いカレーは、唯一無二のマイルドな美味しさでした!
今日の店は開店時間前だからって訳ではなく、なんか様子がおかしい…
我々に気づいた女将さんが、「主人が体調を崩して7月にお店を閉めてしまったの、ごめんなさいねえ」と。
本当に残念!あしがくぼの木の子茶屋も休業中だし、残るは”あの店”か…
県道37号線 栗谷瀬橋を渡って<国神の大イチョウ>へ。
11/16にK野さん他、月サイメンバーが訪れており、ブログで見事な黄葉を見せてくれましたが、現在はこんな寂しいお姿に…
2020年5月のお姿
仕方がないので、幸せの黄色い絨毯の上で。
これはこれで良いですね。
それから秩父三十四札所の結願場所である水潜寺を過ぎて<秩父華厳の滝>へ。
2020年5月は滝つぼまで行きましたが今回は割愛。
5月末には、この滝つぼで日光浴&泳いでいるカップルが居ました。
禁止ではないらしい…
その時のA藤さん企画をご紹介しますと、このあと<天空の楽校>にて昼食で、(天空バーガーと天空のちまき)
良い天気、良い景色、味も最高でした。
食後は<子の神の滝>の真横まで行ってみたりして(階段が滑りやすくて危険なんです)
そのあとは<和銅遺跡>から美の山へ走りました。(美の山へ至る林道も激坂!)
話を元に戻しますと、華厳の滝茶屋から天空の楽校方向に200mほどすすむと、右に東屋があります。ここを斜め右に曲がれば華厳の滝の上方へ向かい、奈良尾峠を越えて群馬県藤岡市へと行くことができる<林道 奈良尾線>です。
上から見た華厳の滝
華厳の滝の上に鎮座する<空滝大不動尊>
ここに建立された経緯は分かりませんが、像の右腰に「秩父市蒔田 島﨑 征夫(島﨑左官店
)作 昭和48年4月 と明記されています。
ネットでは、「個性的なお顔立ち…」や「変顔の不動明王」などの書き込みが。
右目と右側の牙が上を向き、左目と左の牙が下を向いている…しかも金髪!?
知らなければ、失礼ながら笑ってしまうかも。
これは、天地眼(てんちがん)といって、上から下まで全てを見渡していることを表しているそうです。
現在の標高は340m、峠の頂は標高780mほど。
がんばって行こう~!
5月は路面のあちこちにオトシブミのゆりかごが見られました。
約4.5kmの距離で高さを約440m上がる。
平均勾配が10%近いやね(;'∀')
最大勾配はこちらも17%くらい…ゆっくりゆっくりチェーンとギヤの歯を軋ませながらクランクを回し続け、奈良尾峠に到着。
山の南斜面を登っているので、無風・日当たりよしで暑かったヨ。
写真左奥(東)へ進めば、風見峠を越えて最短距離で長瀞に到達できる<林道 上武秩父線>
われらは手前を北へ向かいます。
管理事務所でトイレを借りてからウィンドブレーカーを羽織って、沢沿いの日の当たらない北側斜面をいっきに400m弱下る。
サイコンの温度表示は5度!
間もなく路面凍結で危険になりますネ。
前回はこの場所で、ニホンカモシカの親子と対峙。
子どもはまだしっかりと歩けておらず距離は20m弱、ゆっくりとスマホを取り出そうと動いたらガードレールの切れ目から谷を駆け下りて行ってしまいました。
宇那室バス停のY字路を左で上り返し。
矢納地区の景色、3人とも大好き!
A藤さんが声を上げた⁉
何故か民家の庭にアジサイが咲いている。
ドライフラワーではない、瑞々しいのだ( ゚Д゚)?
さあ、ここまで来れば目的地はすぐそこ。
午前11時40分、城峯公園に到着。
城峯公園はツツジや冬桜で有名ですね。
冬桜を一度見てみたいと思っていたんですヨ。
自転車を駐車場の端に置いて、徒歩で花見に向かいますと、
あった、ありました!
晩秋から冬へ移り行くときに桜🌸の花見とは…長生きはするものです(大袈裟!)
小さくて淡いピンクの八重がすごく可憐です。
紅葉と冬桜、見事な競演。
花見中に正午を知らせる時報が届き、BBQのよい香りがぁ~orz
昼食はもう少しあと、食べ過ぎぬよう自重して、レストハウス城峯で甘酒を流しこんで胃を誤魔化す…
展望デッキからの景色。
神流湖と下久保ダム
前回は、ダム上まで行きました。
今回は南側へ下山し、
鳥羽川沿いの県道331号線を群馬県藤岡方向へ。
前回はYの字を右の県道289号線を走ったんだけど、予想外の上りがキツかった。
こちらは神流川沿いだけあって、緩い下りでゴキゲン!
県道462号線に合流してから700mほどで右折し、<神泉橋>
なぜか抹茶ラテのよう?
ここからほんの数分で、味噌・醬油・漬物で有名な<ヤマキ醸造>に到着。
この建物内に、味噌・醤油などの直売店と豆腐・ゆばの料理を提供している喫茶が在るのですが、私の目的地は東へ200mほどの場所に在る”離れ”的な直営店の<ゆばカフェ 紫水庵>
以前、こちらは豆腐・ゆばの懐石料理専門(ランチもあった)でしたが、ふた月前の9月末に少しライトな感じにリニューアルしました。
時刻は13時ちょっと過ぎ。
オープン間もない人気店だし、予約もしてないので少しだけ待ちましたが、断られることなく無事に席へ案内されました。
それぞれに<生ゆば>をサービスしてくれたので、3種の塩薬味を試してみましたが、シンプルに醤油が1番美味しかった。
我々が注文したのが下の<おすすめセット>
ゆばボウルは、とろけるゆばとカリカリゆばを有機米ごはんと一緒に楽しめる。
醤油香るだしの旨味「くろ」、トマトと味噌の旨味の「あか」、塩糀と野菜の旨味の「しろ」の三種類があります。
A藤さんとH部さんが「あか」、私が「しろ」
これだけで白飯が三杯イケそうな漬物もサービス!
ゆば唐揚げ
硬いと思って箸で持ち上げようとしたら「プニプニ⁉」
具だくさんな<みそsoup>
デザートも超美味‼
A藤さん、パフェなのに肝心の断面が写ってないよ(怒)
ゆばチョコブラウニー
味噌シフォン
有機豆珈琲
けして安いお値段ではありませんが、味・見た目の愉しさ・満足感を考えれば、すぐにでも再訪問したいです。
店からは何の見返りもないH澤が、皆さんに自信をもってお勧めします。
チョットだけ腹ごなしに近くの<神水ダム>を見学し、
ちなみに、この近くの藤岡 鬼石には、みんな大好き茶色系料理のおいしい<みかわ>ってお店もありますので、是非!
県道13号線にて山越えして長瀞を目指しますが、杉ノ峠が待ち構えています。
最高部での標高は280mほどなのですが、九十九のイン側は瞬間最大勾配25%くらいあって、車道中心を回り込むA藤さんは、「インベタを並走するH澤さんを見下ろす不思議なアングルだった」と。
小山川沿いの緩い上りからもうひとつ丘越えして、
長瀞 金石水管橋を渡り、
正面は<美の山>です。
オートキャンプ場が賑わっています。
県道82号線へ右折すると400mほどで左に<千葉亭>
こちらもジビエが食せる貴重なお店で、何度かうかがい、エゾシカや蝦夷ウサギの料理を堪能しました。
今ではウサギの美味しさを知ってしまいましたから、可愛いって目だけじゃ見られません。
さあ、だいぶ薄暗くなってきたから頑張って登ろう!
千葉亭を左折して塞神峠を目指します。
植平地区を過ぎて、
塞神峠を右折して更に登ると、西側の視界が開けた。
写真は日没の3秒前。(右に両神山)
釜伏峠駐車場着は16時28分。
何とか明るいうちに戻れた。
同行のお二人さん、お疲れ様&ありがとうございました。
走行距離 55km
累積獲得標高 1490m
H澤
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